武川小学校では,平成30年度から31年度までの2年間,山梨県青少年赤十字活動研究指定校に指定されました。来年度は公開研究会を開催する予定です。

校舎の屋上には,「思いやり みんなで育てる 武川小」の文字が掲げられています。青少年赤十字の「気づき 考え 実行する」という態度目標を,学校教育の中心に据え,確かな学力や思いやりの心,健やかな体を身に付けることができるよう積極的にJRC活動を進めていきたいと思います。


青少年赤十字活動とは

青少年赤十字活動(Junior Red Cross)は,「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」を実践目標としています。児童・生徒が「人のいのちと尊厳」を大切にする人道的価値観を身につけ,日常生活の中で人のいのちと健康を大切にし,人々の苦痛を軽減・予防し,人間としての尊厳を互いに尊重して行動できるようにすることを目的としています。


JRC登録式

武川小では,5月に「JRC登録式」を行っています。JRC活動について学ぶこと,新入生である1年生がJRCに加盟すること,全校児童がJRC活動について気持ちを新たにすることなどを目的に行っています。写真は,JRCのワッペンを1年生につけているところです。武川小では,30年以上親子二代にわたりこのJRCの活動を続けていることになります。


「気づき 考え 実行する」

青少年赤十字活動の態度目標である「気づき 考え 実行する」ことの実践を通して,子どもたちが自主的で自律した考え方がはぐくまれ,その活動を日常的に意識しながら生活することは,子どもたちの「生きる力」の指針となります。


思いやりの日

武川小では,毎週金表日を「思いやりの日」とし,JRCのワッペンをつけて一日活動します。また,朝の会で「思いやりの日」にちなんだめあてを決め,帰りの会でふりかえりを行います。


道徳教育の充実

青少年赤十字の活動では,学力向上に向けた授業の充実が求められます。武川小では,道徳教育をとても大切にしています。7月には,「いのちの学習」として,各学年がゲストティーチャーを招いて道徳の授業を行っています。


児童引き渡し訓練

地震または火災を想定しての避難訓練も定期的に行っています。今年度の児童引き渡し訓練では,武川地区の赤十字奉仕団の皆さんにもお越しいただきました。今後は,応急手当や炊き出し訓練などの活動ができるよう計画しています。


心肺蘇生法訓練

今年度の救急法講習会は,日赤の方に講師となっていただき実施しました。この日は,1年生と6年生の保護者に参加していただきました。夏休みを前にして,プール監視をするときの心構えや何かあった時の対処の仕方,心肺蘇生法,AEDの使用方法など,とても意義のある講習会となりました。


防災学習

8月31日(金)には,大地震が起こったという想定で避難訓練が行われました。9月7日(金)までを「防災を考える週間」として位置づけ,それぞれの学年で,青少年赤十字防災教育プログラム「まもるいのち ひろめるぼうさい」を教材として活用し,防災学習を行いました。今回の避難訓練は予告なしで行いましたが,わざわざ教室に戻って机の下にもぐるなどの課題も明らかになりました。今後はより実践的な防災訓練を行っていく予定です。


募金活動

武川小児童会では,JRC委員会が中心になって,奉仕活動をすすめてくれています。募金活動(「一五ぼきん」),ペットボトルキャップ集め,未使用切手集め,ベルマーク・書き損じはがき集めなどを行っています。これらの活動を通して,青少年赤十字活動の実践目標である「奉仕」の心をはぐくんでいます。


デイサービス訪問

青少年生十字活動の「国際理解・親善」活動として,1年生が毎年地域のデイサービスセンターを訪問して,お年寄りの皆さんと交流をしています。1年生は,お年寄りの皆さんと一緒に折り紙を折ったり,歌や合奏の披露をしたりしています。この活動を通して,相手を理解すること,共に生きることの大切さなどを学んでいます。


ボランティアサービス活動

「VS活動の日」を年6回設定し,朝の業前活動の時間にボランティア活動を行っています。「気づき 考え 実行する」態度目標をもとに,学校内外の課題や問題に自ら気づき,考え,実行しています。この日は,校庭に草がたくさん生えてしまったので,子供たちは道具を用意し,除草活動をしています。個人VS活動の日には,子供たち一人一人が自分でできる活動を考えて活動をします。